今日は久々に創作銀工芸の青野信夫さんにお会いしました。Websiteにアップして、7、8年になるでしょう。那須高原で銀細工の工房(アトリエ)を構えている方は彼一人です。活動の殆どは、手作り指輪のブライダルのお客様を対象にしています。
彼のことは、創作銀工芸青野信夫として、ご紹介していますので、そちらをご覧ください。銀細工は、大きく2種類の製造方法が、知られています。鍛造で創る一点ものと鋳造でいくつも造れるロストワックス製法です。創作銀工芸青野信夫さんは、鍛金と彫金技法で造られます。私の友人にかつて、ジュエリー販売をしていた女性が居りましたが、私の嵌める小指の指輪の価格を聞いて、私の取扱ている指輪は、その半額よと宣わっていました。鋳造は、型を作り、後は銀を流し込んで作るだけですので、数が多ければ多いほどに原材料だけの値段まで落ちてゆきます。まるで、クローンを造るようなものです。しかし、彼の作る銀細工は一点物です。職人の鍛金と彫金技術が求められます。彼は、オリジナルのオーダーリング「鍛造、彫金の指輪」に拘ります。儲かるかも知れないクローンの鋳造指輪は取扱わないと。
武漢ウィルス禍から、昨年の2月以降は、活動は縮小しなければならなかったと言います。シルバーの販売は
手仕事専科(Website)のhp「
創作銀工芸青野信夫」だけになります。現在は、シルバーやプラチナよりもチタンの指輪と指輪作り体験に専念しているといいます。私は、金と銀色の指輪に魅せられています。私の左薬指に納まる金の結婚指輪と小指のシルバー(銀)の色バランスが気に入っています。
彼は、こんな話をしてくれました。1958年、東京都中野区青野光学製作所(主に顕微鏡を製作)を経営する父の四男として生まれ、子供の頃から金属加工機械や工具類に見て触れる機会に恵まれました(ヤスリで銀を削り始めてから14年、金属を削るという事=ヤスリ掛けの経験は50年を越えます)。
自分の子ども時代は、手作りでいろいろと考えながら作り学ぶことが出来た。私達の現在60代以上の者達は、在るものを使い考えながら遊び道具にしていたけれども、現在の40代、50代以降の者達は、与えられた遊び道具やゲームなどを選んで遊んできた。高度経済成長は、物造りの匠の技が支えだったけれども、その匠の技は自分達の代で終わることになる。その後の人達は情報量は半端なく多いけれども、創ることが出来ない選ぶことに長けた人種と言える。
小泉政権、竹中平蔵の失われた30年でGDPを始め世界第2位から、現在は何位になるのか。個人所得も先進国の中では、唯一日本だけがマイナスしている。
アメリカの戦後統治の戦略から、70有余年で民族と国家の誇りを失い、そして、国富に繋がる経済も立ち行かなくなる将来を想像すると暗雲が立ち込めて見える。物を作り、考える能力「創造力・想像力」を養えない子ども達は、国家を支えることが出来ないのではないか。精神も技術も失った島国の日本は、これからの世界を歩いて行けるのだろうか。
いやけして、今だけが良ければ良いの国家、国民であっては、為らない。
私は、そのような現代に種を蒔くつもりだと述べました。既に出来上がり直ぐにも死に行く私達をリメイクすることは至難の業です。新しい未来を見据え子ども達に種を撒きたいと告げました。
私の決意したことを為すだけです。
世界中探しても一品・逸品・イッピンです。
NHKBSイッピンがありますが、クローンのような何処にでもある銀細工ではありません。
オリジナルのイッピンです。
今日私のリクエストした左中指の指輪です。
中指は、次の意味を持ちます。
中指:ミドルフィンガーリング:ユニセックス
(左手)インスピレーション・創造力を象徴 /人の気持ちや場の状況を察知する
能力を高める/直感やインスピレーションを高める
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hpアップ時に、青野信夫さんから 頂戴し、小指に嵌めているリングです。 |
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