2020年9月1日火曜日

紅布着一汁三菜椀-漆器工房鈴武.vol001

「布着せ」と聞いて分かる方は、居られるでしょうか。
会津塗の技法に「布着せ」があります。
紅布着一汁三菜椀
補強の布着せが分かるでしょうか。
美しい意匠です。
漆器では、漆を掛けるもとになる木工品をつくる木地師がいますが、殆どが廃業の憂き目にあっています。
漆器が使われない売れなくなったからです。
廃れることから全てが高額になりました。
使用する漆が高くなり、木地そのものも高くなりました。
負のスパイラルです。
先日関西の女性から、紅布着一汁三菜椀のご注文が入りました。
漆器工房鈴武にでんわすると主の鈴木誠一郎氏がおられました。そして、そんな話となりました。
木地の木工品が揃わなくなってきた話でした。
手仕事専科では、10年前にご縁があり漆器工房鈴武の商品をお取扱いすることが出来ました。職人である誠一郎氏は一年中、デパートで実演販売をしています。
都内はもとより主に関西から九州のデパートです。
情熱的な語りでお客様に会津漆器の素晴らしさを語られて、人気を博していました。
その後もwebsite「手仕事専科」「漆器工房鈴武」のご注文では、鈴木氏の話がでました。
この度のお客様の声です。
--------------------------2020.08.31
本日 郵便振替で送金いたしました。
直ぐに返信せず、失礼いたしました。
(昨夜、品物が届いてからメールに気付きました)
以前 大阪で、夫の還暦祝いに1組購入し(2組を一度に買う余裕がありませんでしたので)、そのうちに自分のも1組購入しようと思っていたら、買い損ねてしまいました。
ようやく2組そろったので、これからしっかり使わせていただきます。
料理はともかく、ちょっと楽しみが増えそうです。
ありがとうございました。
(もし画像がちゃんと届いてたら、赤い方が以前に購入した物です。
箱から出して食器棚に置いているので、色の変化がよく分かります。)
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綺麗に使われていて嬉しいですね。
左がご主人の還暦祝いの物。
右が今回お求めの奥様の物。
丁度お似合いの夫婦のようですね。
左側の明るい色が、以前に求められた器です。
色が焼けて明るくなっているのでしょう。右が今回お届けのご自分の物です。
胴に布が巻いてあるのが分かるでしょうか。本来は補強の「布着せ」ですが、意匠となり美しい形ですね。
とても嬉しいお便りでした。

会津塗は9年前の東日本大震災の福一の原発事故以来、奈落の底に落ちました。
観光で成り立つ会津は、観光客の激減から成り立たなくなりました。
人類の英知のはずの原子力発電の万が一の事故です。
漆器工房鈴武は、会津めぐりの人気工房でした。
私のご紹介したクラブツーリズムでは、バス何台かで鈴武を訪ねていました。
今は、更にコロナ禍の追い打ちとなりました。
閑古鳥です。
しかし、この素晴らしい漆器をご紹介してゆきます。
私の好きな一汁三菜椀です。
縄文朱一汁三菜 ¥37,500
 径13.3cm×高12.5cm
 ■商品コード A-01066■

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