2020年3月16日月曜日

鹿沼寄木組子細工のこと。Vol.001

手仕事専科には、鹿沼寄木組子細工豊田木工所があります。
豊田晧平さんの工房ですが、以前とは品揃えも異なり新しい商品に変わりました。
その様なことから、私のページもリニューアルを行いました。
ご覧ください。
組子コースター5個
ロングトレー5種
ミドルトレイ
ショートトレイ
角亀甲盆・茶托セット
寄木組子細工というのは、建築の工程から見ると一部の工程となります。
建具という職種がありますが、その戸や欄間の桟の間に埋める飾りだからです。
組子細工の歴史は、古くは奈良飛鳥時代の法隆寺の手すりの飾りに見ることができます。
詳しくは、下の「組子の歴史」をご覧ください。

昭和の高度成長期には、我も我もと一軒家を持つのが、あるいは、都会ではマンションを購入するのが、中流のステイタスでした。私達も幼馴染が揃うとサラリーマンで、借金がなく一軒家やマンションを持っていると「成功者の部類」に成るねの話となります。
私も所帯を持ってからは、2回ほどアパートを移りましたが、その後に購入した一軒家を皮切りに今の住居が、終の棲家となりそうです。
40坪の大工仕立ての確りとした平家と15坪の倉庫と140坪の敷地の家です。
地方都市だからもてる住居ですが、住むのには、十分です。
樹木や庭石の庭があり、野鳥などや蛇が出没する住宅です。

鹿沼寄木組子細工豊田木工所さんのHPでは、大型組子としてご紹介していますが、住宅に設える組子のある風景です。
実に美しい設えとなります。
引戸・扉であり、リビング障子書院障子タペストリーです。
高度成長期は、新建材を使い30年~50年持てば、良しとする住居だったように思います。年数を経た樫や欅杉材で建築すると一般住宅でも悠に150年は、耐用すると聞きます。
日本最古の建造物は、607年に聖徳太子が創建したという法隆寺です。1300年の歴史を持ちます。
それが、私達の需要にこたえるために新建材による安価な住宅が、幅を利かせました。クロスや新建材です。手間暇のかかるコストアップとなる伝統的な装飾を施した家ではありませんでした。
3種の神器が、洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビです。
和美との生活」は、手仕事専科の主張する生き方ですが、社会の潮流に竿さすことにはならないのでしょうか。
経済的な豊かさが伴って初めて叶うことなのかと思います。
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「組子」とは、細い木片を釘を使わずに組み合わせ、緻密な幾何学的紋様を生み出す木工の伝統技法のこと。古来、和室の欄間や障子などに用いられてきましたが、和室の減少とともに組子の技術も衰退しています。
細木の木片による直線と曲線が繊細に組み合わされ、まるで曼荼羅を描いた絵図のような、組子細工。飛鳥時代に建立され、現存する世界最古の木造建築物である法隆寺でも、手すりの装飾として組子細工が見られます。

室町時代には障子などの建具や欄間などに組子の装飾を施すようになり、江戸時代以降、木造建築の需要が高まると、職人たちは腕を競いさらに組子の紋様の種類が増えていきました。現在までに伝わる組子の紋様は200種類以上あるそうです。
組子細工の材料には、比較的まっすぐに成長する杉や檜などの針葉樹が使われます。細くひき割った木に溝や穴、ほぞ加工を施し、カンナやノコギリ、ノミ等で調節しながらひとつずつ組み合わせていきますが、わずか0.1㎜でもずれがあるとうまく組むことができません。そのためには、木のクセや性質をよく把握していることが重要です。どの木をどのように切り出して、どこのパーツとして使うか。良質な材料を選別する目とともに、その使い方を判断する能力、そして精密な加工技術も必要になります。一人前になるまで10年はかかるのだそうです。
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