2017年9月10日日曜日

書と舞踊のこつと躾(しつけ)

少し思うことがあり、書いてみました。

社交ダンスに出会ったのは、学生時代でしたが、本格的に習いだしたのは、55歳の頃です。ホテル主催のダンスパーティ(募集企画)で、踊ってみてからです。
かつて学生時代のダンス(ジルバ・ブルース・マンボ等)では通じない本格的な社交ダンスを見て、ショックを受けました。
それから、習い始めたからです。今では、かなりのレベルに成りましたが、習い続けています。
社交ダンスで大切なものは、3つです。
1.音楽に乗って踊る
2.美しい姿勢(背中のライン)
3.リズム・流れ
習い始めた頃のダンス
ふつう踊られている方々には、これらの美しいダンスのポイントは、関心がないようです。
運動の為のスポーツとして踊られているからです。
3要素では、1.の「音楽性」は、当然であり、絶対要素です。公民館ダンスの方々の7割は、音を外されて踊っていますが、問題ありません。(楽しく踊れることが、一番です。)
2.の「美しい姿勢」は、難しい。
競技ダンスやプロの方々の求める課題です。
3.の「リズム・流れ」は、更に個性として上級者に求められる要素です。
弘法大師の風信帖 国宝
「弘法大師から、最澄にあてた手紙」
ここ半年近くなりますが、「書」とのであいがあります。
美しい書を書きたいと思ったからです。
習うほどに小手先の技ではないことを知ります。
背中から腕を通じる体の動き(力)が、ポイントと覚知しました。もちろん手先も大切ですが、書の持つ強弱のリズムや線の美しさ、これらは、身体からの動きです。
最終的に筆あしらいともいえるのは、手先になります。
指で筆の圧力(穂先の反発)を感じて、身体に伝えるからです。
美しいものを表現する楽しさは、ダンスに通じるものです。
そして、共通の要素として、背中からの体の軸・芯は、一番大切です。

今日のブログの課題「躾(しつけ)」は、これからです。
私は、子どもの頃からおとなしく引っ込み思案でした。
それが、中学に入るといろいろな機会で、人の前に出るようになりました。
クラスの学級委員であったり、生徒会長であったりと活動しましたが、恥ずかしさと使命感とが入り混じっていました。
それらの行事で人前に出るたびに劣等感と恥ずかしさから、背中を丸めるようになっていました。
母から、ある時に、学生になり始めて夏休みに戻った時です。
「茂は、背中が丸まっているね。」と言われましたが、時遅しです。
中学から、社会人と軟式テニス(ソフトテニス)を続けていました。
その後に行ったスキー、水泳、ボウリング、ゴルフは、コツコツと努力し、成果を出していました。
背中は、大切ですが、知りませんでした。
しかし、最近熱中している社交ダンスや書は、徹底的に背中を必要とします。
それらは、美しさを求めるからです。
今思うと以前に行ったスポーツで背中の大切さを知っていたら、もっと容易だったのではないか、と。誰かは指摘していたのでしょうが、分かりませんでした。
「背中」というよりも「体幹」かも知れませんね。

よく姿勢をシャキッとしてといいますが、「躾(しつけ)」です。
子ども時代に徹底的に「躾(しつけ)」を行うことは、重要だと思いました。
父は、子どもに自由放任でしたが、自分にもすごく甘いひとでした。
それが為にいく度も事業で破産しました。家族、特に叔父や母に迷惑を掛けましたが、死ぬまで、そんなことを考えたことはなかったようです。兄は、父をブレーキのないひとと評していましたが、当たっています。
人生は、正解(解)がありません。
父は、反面教師でしたので、 プラス・マイナス=ゼロです。
妻は、私を一番父に似ているといいます。
それが為に何か事を行う時には、常に自戒しています。
自由放任は、一つの教育方法ですが、子ども時代には、「躾(しつけ)」は、必要です。

 手仕事専科をつうじて、「和美との生活」を提唱しています。
この「和美との生活」は、私の作った概念・言葉です。
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職人(匠)のつくる伝統的な手仕事の“用の美”と“もったいない”の気持ちから物を大切にし、古くからのコミュニティの“生活の知恵”を学びたいと考えています。
私たちは、そのような価値観や知恵を飽食・平和の時代を経て、どこかに忘れてきたように感じます。
また、低農薬、有機肥料等のお米(玄米)、天然醸造の味噌、醤油、鰹節、食酢、飯ずし等は、日本古来の伝統食(発酵食品)です。
人間の必要とする必須の栄養素をもつ食品です。
手仕事専科では、自分の健康、家族の健康は、自分で守ることを提案しています。
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